◆◇ 消息不明!? ◇◆

 

わたくし、先月に引き続き皆さまに謝らなければなりません。というのは先月号に、2月25日のNHK「おはよう日本」に取り上げられるというお知らせを載せたのですが、「放送後の26日に届いた、もっと早く知らせてほしかった」という声をたくさんいただいたからです。

 

言い訳ですが、報道番組ですので「事前告知は2〜3日前ぐらいでお願いします」とテレビ局のかたに言われます。2〜3日前というと22日か23日ですが、23日は祝日で配達なし。24日も土曜日で配達がないので、必然的に22日に届くよう調整しなければなりません。

 

最近は配達日数が1日ほどプラスされたので、念のため郵便局のHPを見ると、関東であれば翌々日に配達されるとあります。ですので20日に投函したのですが、思惑どおり22日に届いたお宅も少数あったものの、かなりのお宅で週明け配達になってしまいました。

 

 

さて、話が飛びますが親鸞聖人の生きた平安末期〜鎌倉初期の郵便事情はどうだったのでしょうか? 当時は飛脚がその役を担っていましたが、朝廷や幕府などの公的な文書に限られていたようで、民衆は旅人に手紙を託すぐらいしか方法がありませんでした。

親鸞聖人は京都出身で、後に越後に流罪になり、その後は北関東に長く居住され、晩年京都に戻られます。筆まめだったようで多くの御消息(当時は手紙のことを「消息」と呼びました)が残っていますが、時おり「〜月〜日付のお手紙、〜月〜日に読みました」などと書かれたものがあります。それによると関東〜京都で片道1ヶ月から1ヶ月半ほどはかかったようです。

 

それを考えれば現代日本の郵便は極めて優秀で、全国どこでもだいたい3日もあれば届けてくれますので、文句を言ってはいけませんね。今後は反省を生かして、もう1日余裕を見るようにいたします。

 

 

◆◇ お 知 ら せ ◇◆

 

◎3月17日(日)13時より春彼岸法要 なごみ庵にて

ご参加ご希望のかたは、どうぞお申し込みください。法名の読上ご希望のかたは、先月号に同封の法名用紙にご記入の上、持参・郵送・メール・FAXなどでお送りください。

 

◎5月15日(水)三浦霊園 合同墓 倶生の碑 参拝ツアー

詳細は別紙のとおりです、ご参加お申し込みをお待ちしております。

 

◎先日のNHK「おはよう日本」は全国放送ということもあり、大きな反響がありました。これまでも「ひるまえほっと」や「シブ5時」、Eテレ「人生レシピ」で取り上げていただきそれぞれ反響がありましたが、今回は問い合わせの質がちょっと変わりました。

 

これまでは平日の日中だったせいか、主婦層や年配のかたからの「私も講座を受けたい」という問い合わせがほとんどでした。しかし今回は朝7時台の放送で現役世代のかたも多いのか企業研修の問い合わせをいただきました。時間帯によって視聴者層も変わるのですね。

 

 

◦なごみ庵 お経本・お経CD 各500円/著書『てきとう和尚』1400円 送料別途

◦神之木地区センター写経会 原則 第1・第3(火) 18時30分

◦なごみ庵 死の体験旅行  13日(土)14時/24日(水)14時

◦神奈川大学 生涯学習 死の体験旅行 6月19日(水) 18時30分

◦自死遺族の分かち合い「いのちの集い」 原則 第4(木) 

南無阿弥陀仏が 私の救われるしるしであり 証である

Our saying, “Namo Amida Butsu” is surely proof we will be saved.

今年の法語カレンダーは、イラストは画家の保田温良(やすだ はるよし)さん、法語はさまざまな念仏者の言葉が引かれています。3月は浄土真宗本願寺派の僧侶、梯 實圓(かけはし じつえん)師の言葉です。

 

梯師は昭和2年生まれで平成26年に86歳で亡くなられています。学僧として最高位の勧学を務め、また浄土真宗本願寺派の僧侶養成機関である行信教校の名誉校長も務められました。

 

 

<解説>

南無阿弥陀仏のお念仏が、私が阿弥陀仏に救われていく「しるし」であり「あかし」であるという今月の言葉です。「しるし」や「あかし」が強調される裏側には「〜〜ではなく」という言葉が隠れているように思われます。いったい何が隠れているのでしょうか。

 

<私の味わい>

浄土真宗だけでなく仏教各宗派に共通するのは、「さとりを得る」という目標です。その目的に達するために必要なのは「教行証」だと言われます。

 

つまりお釈迦さまが説かれた「教え」があり、「行(修行)」があり、そして「証(さとり)」がある、という大まかな流れは各宗派に共通しています。

 

親鸞聖人の主著は、難しそうな名前ですが『顕浄土真実教行証文類(けん じょうど しんじつ きょうぎょうしょう もんるい)』といいます。「浄土の真実の教えを顕かにするための、教えと行と証に関する文章を集めたもの」という意味になります。

 

ただ親鸞聖人は、長い仏教の歴史の中で極めて特異な捉え方をされました。他の宗派で大切にされている「行」を、自分の行ではなく阿弥陀仏の行と捉えたのです。

 

凡夫である自分には、さとりに至るための行を完遂することなどできない。しかし阿弥陀仏はそれをお見通しで、本来私たちが為さねばならない行を、先んじて肩代わりして完遂してくださっている。

 

なので私たちがすべきことは、その阿弥陀仏を信ずること。いや、やはりどうしても煩悩が邪魔をする私たちなので、その信じるということすらできはしない。であれば、この信も阿弥陀仏から恵まれたものである。

 

という捉え方になるので、冒頭でお話しした「隠れている何か」は「行」ということになります。カレンダーの言葉に書き加えると「南無阿弥陀仏は行ではなく、私の救われるしるしであり、証である」という形になります。

 

ちなみに、同じ浄土系でも浄土宗では念仏を「行」と捉えるようです。ですので浄土宗のお寺に行くと、小さな木魚がたくさん置いてあります。法要の際、僧侶だけでなくお参りのかたも一緒に木魚を叩きながらお念仏を称えるのです。また「24時間不断念仏会」という法要をしているお寺もあるようです。

 

 

前述の親鸞聖人の主著に話を戻しますが、一般には略されて『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』と呼ばれます。正式な題名は『顕浄土真実教行証文類』ですから、略すとしたら「教行証」のはずで、信はどこにも見当たりません。いったいどこから紛れ込んだのでしょうか?

 

私たち凡夫には「教」を完全に理解することはできず、「行」も完遂することはできません。ですから当然「証」を得ることもできません。

 

ですが「信」は、阿弥陀仏から恵まれたものとはいえ、私たちの手の中にあります。その「信」を依りどころとし、頼りとし、しるしとし、証とするのが念仏者の生き方であって、だからこそ「信」の一字が略された題名に入れられているのではないでしょうか。

2月の末、東京霞ヶ関の財務省に行ってまいりました。

 

右側に「国税庁」も書いてありますが、確定申告に行ったわけではありません(笑)。

 

なんと財務省内の若手勉強グループに招かれて、ワークショップ「死の体験旅行」と、続けて1時間半にわたる質疑応答に応えてきたのです。

 

詳細は控えますが、中央官庁で若い職員さんたちが、色々なことを日夜考え、学び、動いてくださっているのだなと感じ、また皆さんの本当に真摯な姿勢に感銘を受けました。

 

それだけにストレスフルな職場でもあると思います。

 

今日の2時間+1時間半が参加いただいた皆さんにとって、普段と違う視点と雰囲気の中で少しでも肩の力が抜けるものであれば、と願うような気持ちで霞ヶ関を後にしました。

 

さ、そろそろ確定申告をしなければ😅

この詩、そうよね〜なんだかわかるな〜って思いました。

なごみ庵でも毎週行事をしていますが、どなたも来て下さらなかったらさみしいもの。

やっぱり人は誰かに頼りにされたいし、役に立ちたい、求められたいって気持ちがあるのでしょうね…。

 

自分の役割を見失ってしまうことってあるものね。

でも夜になればこの電燈も、さぞイキイキしているのでしょうね😊

 

さてさて

金曜日はなごみ庵に行こう (^_^)プロジェクト!!!


1日(金)14時 
イキイキ長いきの会(呼吸法・発声練習・お経の練習)

 

8日(金)13時と19時 
法話会 (わかりやすい仏さまのお話し)


15日(金)10時半と15時
写経と写仏の会 (マイお経本を作りましょう)

22日(金) 10時半 
笑いヨガ (笑って笑って健康体操)

どれも参加費として500〜1000円ほど浄財箱に入れてくださってます。

 

 

3月は春のお彼岸法要もございます♬

 

3月17日(日)13時より

〜親と子の読み聞かせ 絵本に学ぶ仏さまの教え〜

 

今回の絵本は「とんでいった ふうせんは」です。

いや〜〜いいお話しです。泣きそうになるのをグッと堪えて練習しています。

ぜひぜひ聞きに来て下さいませ🙏

 

 

コロナも2類から5類に変更になりましたし、行事も元気に開催中です!!

でもウィルスがなくなったわけではないので、しっかり感染予防を考えて、内容も工夫してやりたいと思います。

 

どの会も1時間ほどですが、そのあとひと言コーナーがあります。

近況報告とか、嬉しかった事、悲しかった事、時事ネタなどなど、思うがままにお話し頂いています。

「今日はパス」もありでやっています。


なごみ庵内はアルコールでキレイにしておきます。

入口にアルコール消毒も用意しますので、お使いください。


そして体調が思わしくない方は、くれぐれもお家でゆっくりしてください。
電車やバスをお使いの方で、ご心配の方は無理をせずお休みくださいね。

 

手を洗い、うがいして、基本をきっちりと。

気をつけながら、それぞれの場所でいま出来ることを頑張ろう!!!

NHKの朝の情報番組「おはよう日本」から、ワークショップ「死の体験旅行®」の取材をいただきました。

 

大ベテランの三宅民夫アナウンサーが日曜日に不定期に担当する「人生百年時代 コレど〜う!?」という特集コーナー。

 

なんと全国放送で10分間も取り上げていただきました!

 

担当ディレクターさんからは2年ほど前に相談があったのですが、その時はNHKの別番組「ひるまえほっと」と「シブ5時」で放送してあまり間がなく、続きすぎてもいけないということでお蔵入りとなりました。

 

しかしその時の思いを持ち続けてくれ、今回改めてのオファーをいただいたのです。

 

 

まず事前に2度、ご来庵いただいて打ち合わせ。

 

そして当日は、14時から2時間のワークショップですが、11時過ぎにディレクターさん・カメラさん・音声さんがいらして準備を始めます。

 

しばらくすると、玄関から「こんにちは〜」とテレビで聞き慣れたお声が。そう、今回レポーターをお務めになる三宅民夫アナの到着です!

 

テレビでよく目にするお姿とお声に、坊守も私もテンションが上がってしまいました😆

 

三宅さんを交えての打ち合わせや、会話の様子の撮影。

 

やがて受講者がいらっしゃると、ディレクターさんとともに三宅さんも一人ひとりに名刺を渡しながら丁寧にご挨拶。

 

ワークショップが始まり、無事に終え、許可をいただけた参加者へのインタビュー。

 

そして最後に三宅さんから私へのインタビューですが、感じたのはお話しが上手なのは当然として、キャリアで培った傾聴力の高さです。

 

三宅さんに私の声とナレーションを褒めていただく栄誉を得ましたが、私もその温顔や穏やかな声・話し上手で聞き上手なところなど、思わずお坊さんにスカウトしたくなってしまいました(笑)

 

 

ようやく撮影が終わり、スタッフさんは機材を片づけて撤収作業に入ります。

 

三宅さんはお立場的に「じゃ、私はこれで」と先にお帰りになるかと思っていたら、なんと機材積み込みまで手伝いされていて……

 

なんという人間力でしょう、手を合わせるような気持ちで後ろ姿を見送りました。